パイプの接合方法
パイプ同士を接合するには、どんな方法があるのでしょうか。渡辺さんに聞いてみよう。
渡辺さん。パイプの切断についてはよくわかったのですが、そのあとの工程…パイプ同士を接合するにはどうすればいいのでしょうか。
お任せあれ。いくつか教えよう!
お願いします!
以下、渡辺談
繋げたい部分を「溶接」するやり方があるよ。永久的に接続するための方法だ。
1. 突き合わせ溶接式
鋼管の端同士を直接接触させ、その間に溶接を行うよ。
2. 差し込み溶接式
鋼管の一方の端を他方の管の内部に挿入し、その間に溶接を行うよ。
3. ねじ式
繋げたい部分に「継手」を使うやり方もある。取り外しが比較的容易なのが利点だね。
継手って、鋼管の端同士を結びつける役割を果たす部品のことでしたね。
鋼管の端部にねじ切り加工をし、継手にねじ込むよ。
4. フランジ式
聞き慣れない言葉かもしれないから解説しておくね。フランジとは、部品を接続するためのフラットなリング状の部品のことを言うよ。
外周にボルト穴が開けられていて、フランジ同士をボルトやナットで固定するんだ。接続時はフランジ同士の間にガスケットと呼ばれる密封材料を挟むよ。鋼管を迅速に組み立てたり分解したりする必要がある場合に便利だね。ちなみにパイプコースターでは、フランジのついたパイプもそのまま切断することが可能だよ!
5. チーズ式
チーズってどこかで聞いたなあ。
以前パイプ切断における用語まとめで解説したね。T字の継手はチーズとも呼ばれる。
これを利用することで、直線つなぎだけでなく、分岐してつなぐことができるよ。市販のチーズは決まった形、板厚、分岐角度にしか対応しないから、自由なチーズを作るためにパイプコースターを使うお客様もいるんだ!
ざっとこんなところかな。またわからないことが出てきたら、いつでも聞いてね。
ありがとうございます!これまでに教えてもらったことも復習しておきますね!