形鋼-アングルに適した切断機
形鋼は、建築物や機械などの「骨組み」として幅広く使われる鉄鋼製品です。アングルやチャンネル、H鋼など、さまざま形状があり、それぞれに特定の用途や特徴があります。今回は、アングルに注目してみます。
アングルとは、L形状をしている鋼材です。正式名称は、山形鋼。両辺の長さが同じものを等辺山形鋼、長さが違うものを不等辺山形鋼と言います。では、アングルの切断に最適な機械や、アングルの使い道などを渡辺さんに聞いてみましょう。
渡辺さん。丸秀製のビームコースターは、形鋼メインの切断機と聞きました。ということは、アングルも切断できるんですよね?
もちろんだ。ビームコースターによるアングル切断は、かなりオススメだよ。
以下、渡辺談
ビームコースターでアングル切断を行うメリットは、大きく3つあるよ。
1.板厚の厚いアングルを切断できる
プレスでは難しい厚肉の切断は、ビームコースターのプラズマ切断によって簡単にできるよ。標準搭載のプラズマでは、20mmまで切断が可能だ。
2.サイズや形状が自由な穴あけ、切り欠きができる
金型不要で、丸穴はもちろん、長穴あけや切り欠きが可能だよ。これはお客様が実際に切断したアングルだ。
3.不等辺のアングルを作ることができる
求められる製品は等辺のアングルだけではない。板金を曲げて不等辺アングルを作ることもできるけれど、もとからある等辺のアングルを加工できれば、その行程が省けるね。
あまり注目したことがなかったのですが、アングルってどこで使われているんでしょう。
機械など、重いものを設置するための架台とかにも使われているね。
建築関係でいうと、キャットウォークと呼ばれる足場、カーテンウォールの取付金具(=ファスナー)などもある。
カーテンウォールとは、建築物の外部を覆う、軽量の外壁システムのことだよ。建物のカーテンのように機能し、建物の構造フレームから独立して設置されるんだ。
ちなみにアングル形状の取付金具のことは、ネコピースと表現されることもあるよ。
身の回りにある金具、気を付けて見てみます。板厚を気にせず、自由に金具を量産したいという方は、ビームコースターがオススメなんですね!