ドロス/スラグ/ノロ/スパッタ/バリの違い
鋼材の溶断時は、金属の塊やカスが発生してしまいます。この生成物をなんと表現するか、ご存知ですか?渡辺さんに解説してもらいましょう。
渡辺さん。ガス切断やプラズマ切断をするとき、鋼材に金属の塊が付着してしまうじゃないですか。私はドロスと表現していたのですが、合ってますか?
うん、正解。他にも色んな用語があるんだけど、結構曖昧になりがちなんだ。今日はドロス以外の用語と、違いも解説していこうか。
助かります!
以下、渡辺談
溶断や溶接の時に発生するものから教えよう。
ドロス dross
溶接、溶断によって浮かび、空気と触れ固まる金属の塊のこと。さっき丸秀くんが言ったものだね。
スラグ slag(=ノロ)
溶接、溶断の時に金属の表面に浮き出るカス(非金属)のこと。日本ではノロとも呼ばれるよ。
スパッタ spatter
溶接、溶断の時に飛散する金属の粒のこと。なお、スラグの粒も、スパッタと呼ばれる事があるよ。
追加でこれも解説しておこう。
バリ Burr
溶接や溶断のほか、切削の時などに材料の端に発生する、出っ張りやカエリ(不要な突起)のこと。
こ、こんなに種類があったんですね。。よし、今日から使い分けて表現します!
また何かわからないことがあったら、聞きにおいで。