パイプの製造方法とサイズ表現方法
パイプについて、改めて渡辺さんに聞いてみよう。
渡辺さん。今更ですが、パイプってそもそもどうやって作られているんですか?
丸秀くん…本当に今更だね。。。でも、私たちが日常で目にするのは既に完成されているパイプだから、無理もないかもしれないね。教えてあげよう。
お願いします!
以下、渡辺談
パイプの製造方法は、大きく分けて2つあるよ。
1.シームレス(継ぎ目なし)鋼管
丸鋼に穴をあける方法だよ。あける穴の大きさを調整することによって、厚肉パイプも製造可能だ。高い強度や耐圧性が求められる用途に適しているよ。小ロットの生産に向いている。
2.溶接鋼管
鉄板を丸めて、継ぎ目を溶接して接合する方法だよ。自由な大きさの径で製造することができるけど、厚肉の管の製造は難しいね。大量生産向けだよ。
その後はパイプの表面を研磨したり、塗装をしたり、防錆の処理をしたりと、丁寧に作りこまれて私たちのもとに届いているんだよ。
そうなんですね~。なかなか製造過程を考えることがなかったので、勉強になります!!
ちなみにパイプのサイズはどのように表現されるのか、知っているかい?
え?普通に、cmやmmじゃないんですか?
それが違うんだ。せっかくだから、それも解説しておこう。
パイプの外径は、A呼称、B呼称という言い方で表現されるよ。
A呼称は、エーこしょうといい、ミリメートルを基準とした表現。
B呼称は、ビーこしょうといい、インチを基準とした表現になる。
下の対応表を見てごらん。
A呼称 | B呼称 | 外径(mm) |
25A | 1B | 34.0 |
50A | 2B | 60.5 |
100A | 4B | 114.3 |
200A | 8B | 216.3 |
… | … | … |
B呼称はA呼称の1/25ですね。うーん、外径との対応は覚えられる気がしないですが…
外径を大体キリの良い数字で表現したものがA呼称、と覚えるといいんじゃないかな。また何かあったら、聞きにおいで。